医療用ウィッグを選ぶ3つのポイント｜医療用ウィッグ・医療用かつらのアンベリール

医療用ウィッグ選ぶポイントのまとめ

医療用ウィッグを購入する時、どんな物をどれぐらいの価格で買ったらよいのか迷うこともあると思います。
病院の待合室などに行くと、いろんなメーカーのパフレットが置いてあったり、インターネットで検索すると、色々な種類が出てきます。価格の幅が広く、相場がわからない・・・
とにかく、高いものなら失敗ないだろうと考える方もいらっしゃいますが、それだと後悔してしまうことがあります。なぜなら、必ずしも高価なウィッグが自分の頭にフィットするとは限らないからです。医療用ウィッグは一枚ではなく、数枚必要になります。よく選んで購入すれば、納得のいく医療用ウィッグに出会えるかもしれないのです。
なにより、自分に合うものを選ぶことが大切ですので、医療用ウィッグを購入する前に確認しておきましょう。

1、ライフスタイルに合わせて選ぶ

自分自身のライフスタイルに合うよう、ウィッグを使う場面をイメージしてみます。
仕事をする場面、子どもを迎えに保育園に行く場面、家事をする場面、子どもと接する場面、一人でくつろぐ場面、寝室の場面などなどです。
思いつく場面はいろいろありますが、外出する時、室内で過ごす時と最低でも２枚準備しておくと安心できるでしょう。

2、素材や特徴で選ぶ

医療用ウィッグの素材や特徴について考えてみましょう。家で使うものを選ぶときは、リラックスできるやさしい素材や、ゆったりした作りのものを選ぶとよいでしょう。
外出で使うものでしたら、見栄えや装着の安定性に重点をおいて選ぶとよいでしょう。タイプによってサイズがＳＳ～ＬＬと豊富に取り揃えてある、アジャスターが付いていて細かくサイズ調整が出来るものが良いです。
髪質を選ぶ際も、人毛１００％のものが良いのか、人毛・人工毛のミックスがいいのか、悩むところだと思います。人毛１００％は、細やかなお手入れが必要です。初めてウィッグを使う方は、お手入れやスタイリングが簡単な人毛・人工毛ミックスのウィッグがおすすめです。

3、アフターサービスで選ぶ

購入後のサービスについて確認しましょう。
医療用ウィッグを使っていると、髪の傷みや脱毛後のサイズ調整などメンテナンスが必要になってきます。そういったアフターサービスを行っているかを事前に確認しておくと安心です。

4、ウィッグが与える心理的効果

ヘアスタイルの役割はいろいろありますが、おしゃれに見せたいと髪型を気にする方が多いと思います。同じ容姿の人が同じ服装、同じメイクをしても髪型が違えば、まるきり印象が変わるように、髪型は自分の個性を表現する手段です。
ウィッグなら、自分の髪質では出来なかったヘアスタイルも、してみたかったヘアスタイルも簡単にできるのです。
美容室が年末になると非常に混むように、年が明ける前に髪型をスッキリさせ、心機一転リフレッシュして新しい年を迎えたいと思う人が多いことからも、「髪型が与える心理効果」を感じることができます。

5、クオリティ・オブ・ライフとは

「クオリティ・オブ・ライフ（ＱＯＬ）」とは、人間がどれだけ納得のいく、自分らしい生活ができているかを示す基準です。
収入や貯金といった経済的な面ではなく、心の豊かさなど、精神面を基準とした「人生の質」を考えたものです。
好きな趣味に没頭できる。やりがいのある仕事をしている。ありのままの自分を受け入れることができる。こういった人は「クオリティ・オブ・ライフ」が高いといえます。
医療の分野でもこの「クオリティ・オブ・ライフ」が注目されています。たとえば、病気をしたり、ケガをしたりして、長い間入院生活が続く場合でも、心健やかに過ごすことができれば、「クオリティ・オブ・ライフ」が高いと見なされるそうです。
反対に気分がふさぎこみ、食事もおいしく感じなくなり、本を読んだり、趣味だった編み物をしても楽しくないと感じるようになると、「クオリティ・オブ・ライフ」が低いと見なされるといいます。
「クオリティ・オブ・ライフ」が高い方は、リハビリなどに積極的に取り組む傾向にあり、退院が早まることもあるそうです。心と体は密接に関係しています。医療用ウィッグを上手に活用すれば、「クオリティ・オブ・ライフ」の高い生活を送れるのではないでしょうか。
治療が終われば、髪はまた生えてきます。ウィッグを使えば以前と同じ髪型も維持できます。また、治療後髪が生えそろった後も、白髪が目立つ時や自毛のセットが面倒な時、梅雨時の湿気で髪がまとまらない時など、今まで使っていたウィッグをファッション用ウィッグとして活用することも可能です。医療用ウィッグを選ぶポイントをしっかり押さえておけば、安心して治療に専念できます。