医療用ウィッグのシャンプー方法と注意点
医療用ウィッグを毎日装着していると、汗や皮脂などによる汚れが気になりますね。
高いお金を出して買ったものだから大事にしたいけれど、清潔にもしておきたい…。そのような悩みを解決するために、ここでは医療用ウィッグのシャンプー方法を詳しく紹介します。
医療用ウィッグはシャンプーしても大丈夫?
医療用ウィッグは人毛と人工毛が使われているものが多く、ほとんどのウィッグは専用のシャンプー剤をしようすれば、ご自身で洗う事ができます。ただし洗い方によっては髪が抜けてしまう事があるので、注意しながら優しく押し洗いすることが大切です。
シャンプーの注意事項として、引っ張ったりゴシゴシ洗ったりするのはNG。つけ置きやシャンプーの原液を直接つけて泡立てるのも、ウィッグにとっては良くありません。
ウィッグは摩耗により、髪を傷めてしまうため、熱湯は使わず水かぬるま湯を使って洗いましょう。
また洗濯機や乾燥機に直接かけるのは絶対に避け、ネットに入れて洗うのも避けてください。
医療用ウィッグのシャンプー方法
医療用ウィッグのメンテナンス、洗浄方法医療用ウィッグのシャンプー方法を順番に紹介します。
1、ウィッグをブラッシングする
シャンプー前に、毛のもつれや汚れを取り除くためのブラッシングを行いましょう。
もつれ部分には目の粗いコームを立てて、髪をやさしくすいていきます。
激しい絡まりがある場合はトリートメント剤を軽くつけながらコームですいていき、絡まりがなくなったら、シャンプー剤をつけて優しく押し洗いしてください。
2、ウィッグを濡らし
次に流水でウィッグ全体を濡らします。頭頂部から毛先に沿って水を流しますが、ここで熱湯や熱めのお湯を使わないよう要注意。
3、シャンプー剤で泡立てる
次にウィッグが入るサイズの桶に水かぬるま湯をためて、シャンプーを500円玉程度の大きさ分入れて、シャンプー剤と水を手で混ぜて泡立てます。
シャンプー剤は脱脂力の弱いもの、できれば医療用ウィッグ専用のものを使う事をおすすめします。
4、ウィッグを洗う
泡立てた桶の中にウィッグを入れ、くぐらせるようにして洗います。髪を引っ張らないように、やさしく押し洗いしてください。
次にウィッグを裏に向けて、指の腹でなでるようにして洗っていきます。裏側の素材によっては、力のかけすぎに注意してください。
そして、ウィッグの毛の流れに沿って水を流します。勢いよく水を出す必要はなく、シャンプー剤をつけていれば軽い流水でも汚れはしっかりと落ちます。
5、すすぎ洗い
ウィッグ全体を弱めの流水ですすぎます。トップから毛流れに沿うようにすすぎ、シャワーを使ってもOKです。
裏面は直接肌に当たる部分なので、シャンプーの成分が残らないよう念入りに洗い流してください。
6、水分をとる
洗い終えたら毛先を軽く握って水分を絞ります。頭頂部のほうはやさしくタオルドライをして乾かしましょう。
ある程度水分がとれたら、日陰で乾かしながら自然乾燥をさせましょう。
7、シャンプーの頻度
ウィッグは毎日洗う必要はなく、抜け毛を防ぐためにも10日から2週間に1回程度の割合で洗浄するのがベストです。
正しい手順で洗えば長持ちする
ウィッグは扱い方によって長持ちするか否かが決まるので、お気に入りのものはできるかぎり長く使えるように丁寧に扱いましょう。
シャンプー剤はウィッグ専用のものを使い、抜け毛がないように注意を払いながらやさしく洗浄・乾燥させてください。
医療用ウィッグのメンテナンス、洗浄方法