医療用ウィッグの人毛と人工毛について
皆様がよく分からないとおっしゃる人毛と人工毛、人毛の種類等についてまとめました。
またそれぞれのメリット、デメリットについても分かりやすくまとめましたので、ご不安な方は下記をご参考に、ご自身に合った医療用ウィッグをお選びください。
医療用ウィッグは人毛の方がいい?
脱毛症や抗がん剤治療中で、ウィッグと付き合うのは一時的だとしても髪の代わりだから、医療用ウィッグは人毛の方がよいと思うのは当然だと思います。
しかし、人毛にはいろんな種類があり、またそれぞれのメリットとデメリットがあるのでそれを確認したうえ、決めることをお勧めします
2、人毛の種類について
レミーヘアについて
医療用ウィッグのことを検索するとレミーヘアという言葉がよく出てくると思いますが、レミーヘアとは人の頭から髪を切り取り、毛先と根本の方向を元のままに並べ、キューティクルも残したままの髪のことです。
最高級人毛として値段もかなり高いです。
バージンヘアについて バージンヘアーという言葉も聞くと思いますが、バージンヘアーとはレミーヘアーでありながら一度も染めたり、パーマをかけたことのない天然の髪のことを言いますので希少価値があり、手に入りにくいものです。
3、医療用ウィッグによく使われる人毛は?
ウィッグに一般的に使われるのは髪のキューティクルをとる処理をし、一度脱色させてから、それぞれの色に染めていく工程を施した人毛です。
人毛は産地により特徴があります
人毛には、産地により中国人毛、インド人毛、ミャンマー人毛、ベトナム人毛などがありますが、日本人の髪質に一番近いのは中国人毛です。
太くて張りがあり、ストレートヘアなのでまっすぐでさらさらとした髪質を好む日本人に重宝されています。
そのほかの人毛は細くて柔らかくてくせのある毛質なのでパーマスタイルがお好きの方やヨーロッパ地域でよく使われています。
4、人毛の種類別メリットとデメリット
種類 | メリット | デメリット | 用途 |
---|---|---|---|
バージンヘアー | 手触り自然、 髪の傷みが少ない |
髪の元の性質が現れやすい、個人差があるため、まったく同じものを求めにくい | |
レミーヘアー | 医療用ウィッグ エクステ |
||
普通の人毛 | さらさらした手触り 衛生的、毛質均一 |
髪の傷みの進行が速い 脱色しやすい |
医療用ウィッグ |
中国の人毛 | ストレート、張りがある | ボリューム出易い | 医療用ウィッグ |
インド人毛 | 細くて柔らかい | くせ毛 | 医療用ウィッグ ファッションウィッグ |
ミャンマー人毛 |
アンベリールのウィッグ【シルフィ】は中国産の普通の人毛を使用しています。
清潔できれいな髪質で、耐熱人工毛とミックスしておりますので人毛の持つデメリットを巧みにカバーしています。
自然で、お手入れしやすいウィッグに仕上げました。
5、人工毛の種類について
では、ここで医療用ウィッグに使われる人工毛について話したいと思います。
人工毛は毛髪用に使われる合成繊維のことを言いますが、毛髪用に使われるのは主に次の4つがあります。
アクリル系繊維
人毛に似た外観を持ち、軽くて、やわらかい性質を持っているので、付け毛などのヘアースタイルによく使われています。
塩化ビニル繊維
人毛に似た外観を持ち、良い光沢と柔らかい触感をもっているので、ストーレートヘアーやボニーテールなどの髪飾り品
などによく使われています。
ポリエステル繊維
人毛に似た触感とさらさらとくし通りがよくて、光沢を押え、人毛に近いツヤを出しているので、ウィッグに多く使われているのがこの材質の人工毛です。
また、耐熱性なので、人毛と同じ融点をもち、180℃でのヘアーアイロンで形をつくったら、それ以下の温度では形が崩れない、いわゆる形状記憶性を持っています。
コラーゲンタンパク繊維
人毛に近い触感と自然な光沢をもち、吸水性がよいです。
水にぬれると人毛と同じ状態になるので、温泉やプールに入れるウィッグ用に使われています。ただ、耐熱温度が高くなく、人毛と混ぜて使うとカールが付きにくいです。
6、現在人気の医療用ウィッグの材質
人毛と人工毛の良いところを取って、バランスよくミックスすることで、より自然でお手入れもし易い医療用ウィッグが注目を浴びています。